ウヴァ
ウヴァは、セイロンティーの中の3大ハイグロウンティーでもあり、また、インドのダージリンと中国のキーマンに並ぶ世界の3大銘茶の一つでもあります。ハイグロウンティーは、高地に位置する製茶工場で作られる紅茶のことで、高級茶の代名詞でもあります。ウヴァは、スリランカ中央山脈の南東に位置する、標高1300m以上の高地で、収穫から生産、梱包のすべての行程を行う、ハイグロウンティーの代表格です。
水色は赤色とオレンジ色の中間色の明るい澄んだ色で、セイロンティーの中では最も渋みと酸味が強くなり、刺激的な深い苦味が特徴です。独特の芳醇な香気はウヴァフレーバーと言われていますが、茶葉により香りが変わります。
バラやすずらんのような甘い香りのするものや、鼻に抜けるような爽快感のある香りのするもの、強い刺激的な香りのするものなど、収穫時季や茶園によってさまざまな香りがすることも、ウヴァの特徴の一つとなっています。
一年中が春のような気候ですので茶葉は年中収穫されますが、高品質なものがとれるクオリティーシーズンは7・8月の乾季です。この時季の収穫されたものは、ゴールデンチップを含む最高級品とされています。
品質の高い茶葉は、カップに紅茶を注ぐと、水面の淵が金色にみえます。これは『ゴールデンリング』と呼ばれ、ウヴァの特徴でもあります。是非とも内側の白い口が広がったティーカップに注いで、このゴールデンリングを確認してみてください。
ミルクティーも美味しくいただけますが、1杯目は是非ストレートにし、香りと味を堪能してください。